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照屋勇賢(Yuken Teruya)

照屋勇賢(Yuken Teruya)
1973年沖縄生まれの現代美術家。多摩美術大学卒業後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ大学院(MFA)修了。紙袋など身近な素材を用い、自然や社会、沖縄の歴史をテーマに作品を制作。
主な展示にグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、シドニー・ビエンナーレ、上海ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなどがあり、世界各地で作品を発表している。

照屋勇賢は、沖縄出身の現代美術家であり、日常に存在する身近な素材を用いて社会や歴史の構造を静かに問い直す作品を制作している。紙袋やトイレットペーパーの芯、紙幣など、大量生産・消費される物を精緻な手仕事によって変容させ、そこに樹木や風景を出現させる表現は、消費社会と自然、経済と環境の関係性を象徴的に浮かび上がらせる。ミニマルで詩的な造形の背後には、出身地である沖縄の歴史や政治的背景への意識があり、グローバル社会の構造や記憶の層を静謐な視点から提示する。繊細なユーモアと批評性を併せ持つその作品は、私たちが見過ごしてきた日常の意味を新たに照らし出している。